みなさん、こんにちは!
「努力が続かない…」「努力するのが辛い…」そう感じたことはありませんか?
実は、努力を続けることができる人のほうが珍しいのです。
トップアスリートや成功したビジネスマンのように、大きな成果を手に入れた人を見ると、「あの人は特別だから」と思ってしまうかもしれません。しかし、彼らも最初から努力を楽しめていたわけではありません。
努力を楽しく感じられるかどうかは、生まれつきの才能や遺伝の問題ではなく、脳の仕組みによって決まります。そして、脳は後天的に書き換えることが可能なのです。
今回は、「努力を楽しくする方法」について、科学的な視点から解説していきます。
目次
努力は辛いもの?それとも楽しいもの?
多くの人は、できることなら「努力せずに成果を得たい」と考えます。これはごく自然なことです。
もちろん、中には努力そのものを楽しめる人もいます。しかし、大半の人は「目標達成」や「報酬」を得るために努力をしています。
目標を達成すること、そしてそれによって得られる金銭的な報酬や社会的な評価は確かに価値のあるものです。ですが、「結果のための努力」が、かえって努力を辛いものにしてしまうことがあります。
これはどういうことなのでしょうか?
スタンフォード大学の実験が示す「努力が続かない理由」
興味深い実験があります。
スタンフォード大学の研究者が、幼稚園の子どもたちを対象に行った実験です。
1.もともと子どもたちは、自発的に絵を描いて楽しんでいた。
2.研究者が「絵を描いたご褒美」として金色の星のシールを与え始めた。
3.ある日、突然ご褒美を与えるのをやめた。
4.すると、子どもたちは自発的に絵を描く頻度が大幅に減少した。
なぜ、子どもたちは絵を描くことへの興味を失ってしまったのでしょうか?
それは、「ドーパミン」が関係しています。
ドーパミンは喜びや満足感をもたらす神経伝達物質です。報酬を得ると、脳内でドーパミンが一時的に多く分泌されます。
しかし、その結果として「絵を描くこと自体が楽しい」という感覚が薄れ、「ご褒美をもらうために絵を描く」という認識に変わってしまったのです。
つまり、「報酬を得ること」に集中しすぎると、「実際に行っている活動」そのものから楽しさを感じにくくなってしまうのです。
これは、大人の努力にも当てはまります。
「給料のために仕事をする」
「昇進のためにスキルアップする」
こうした目標は大切ですが、そればかりに集中すると、今やっている努力そのものが辛くなり、モチベーションが続かなくなります。
「成長マインドセット」が努力を楽しくする鍵
ここで大切なのが「成長マインドセット」という考え方です。
成長マインドセットとは?
「自分の能力や可能性は努力によって伸ばせる」と信じ、積極的に挑戦していく考え方のこと。
この考え方を持っていると、「努力そのもの」に意義を見出すことができるようになります。その結果、優れた成果を挙げることができるようになり、実際に多くの成功者がこのマインドセットを持っています。
「成長マインドセット」は、一部の天才だけのものではなく、誰でも持つことが可能です。
しかし、「努力そのものを楽しむ」というのは簡単なことではありません。最初は辛く感じることもあるでしょう。
では、どうすれば「努力を楽しいもの」にできるのでしょうか?
努力を楽しくする方法:脳をリワイヤリングする
結果ではなく「努力している瞬間」に焦点を当てる
「この努力の先にある報酬のために頑張る」と考えると、努力が辛く感じます。
そうではなく、「今、努力しているこの瞬間こそが報酬」と考えてみましょう。
例えば、
- 筋トレをするなら、「成長している感覚」を楽しむ
- 勉強をするなら、「新しい知識を得ること」自体を面白がる
- 仕事をするなら、「問題解決に挑戦すること」をゲームのように捉える
すると、努力そのものが楽しくなり、継続しやすくなります。
小さな成功体験を積み重ねる
いきなり「努力を楽しめ」と言われても難しいものです。
まずは、小さな目標を立てて、それを達成することに喜びを感じる習慣をつけましょう。
- 1日5分だけ勉強する
- たった1回だけ筋トレをする
- 仕事で1つだけ新しいことを試してみる
こうした小さな成功体験を積み重ねることで、「努力することそのもの」にドーパミンが分泌されやすくなります。
「できた!」という瞬間を意識的に味わう
何かを達成したとき、「ふーん」と流してしまうのはもったいない!
- 問題が解けたら「おっ、成長してる!」と実感する
- 運動した後に「いい汗かいた!」と気持ちよさを味わう
こうした「成功体験をしっかり味わう」ことが、脳を努力好きに変えていきます。
まとめ:努力は「楽しいもの」に変えられる!
努力が続く人と続かない人の違いは、才能や意志の強さではなく、脳の使い方にあります。
努力を楽しいものにするためには、
- 結果よりも「努力している瞬間」にフォーカスする
- 小さな成功体験を積み重ねる
- 「できた!」という瞬間をしっかり味わう
これらを意識することで、脳が書き換わり、努力が楽しくなり、継続できるようになります。
「努力は辛いもの」という固定観念を捨てて、「努力が楽しい!」と思える脳にアップデートしていきましょう!
それではまた!
コメント